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担当者会議・契約・初回サービス 〜介護が始まる日の準備ガイド〜

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担当者会議・契約・初回サービス 〜介護が始まる日の準備ガイド〜

初めての介護サービス導入ガイド:担当者会議・契約・準備物まとめ


いよいよ始まる介護サービス。サービス担当者会議から契約、初回利用までの流れを現役視点で分かりやすく解説します。「サイン大会」への備えや持ち物チェックリスト、さらに親族としての適度な距離感の保ち方まで。不安を安心に変えるための準備ガイドです。

担当者会議・契約・初回サービス

あなたの周囲の誰かが、ついに介護サービスを受けることになりました。  ケアマネージャーなどと相談して、利用するサービスの種類を考えます。

~介護サービスの例~

  • 訪問介護(ホームヘルパー):自宅にヘルパーが来て身体介護や家事支援を行う

  • 通所介護(デイサービス):施設に通って日中のケアを受ける

  • 訪問看護:看護師が医療的ケアを行う

  • 訪問リハビリ:理学療法士などが自宅でリハビリ

  • 福祉用具:ベッドや車いすなどのレンタル ※今回のコラムの末尾に「各サービス事業の説明増補版」としてより詳しく書いてます

このようなサービスの中から、ご利用者に必要な物を介護保険の適用範囲で検討します。  もちろん、この時点では何が何だかわからないという方が多いものです。ケアマネージャーがいくつか案を出してくれるでしょう。  利用する業種を決めると、実際の事業者選びになります。  「ヘルパーなら〇〇社」「1日型デイサービスなら▼▼デイ」といった具合ですね。

!ポイント!
事業者選びはご利用者側に具体的な希望があれば優先されます。もし「自分たちでしっかり比較して選びたい」と思ったら、ぜひこの『えらべる介護』を活用してみてください。納得感のある選択が、その後の安心につながります。

事業者選びはご利用者側に具体的な希望があれば優先されます。希望が無ければケアマネージャーが選びます。ご利用者宅に近いエリアから選ばれることが多いでしょう。

事業者が決まると、

  • ご利用者

  • ご家族(※欠席できます)

  • ケアマネージャー

  • ほか担当事業者

  • (必要時)包括支援センター

が一堂に会して『サービス担当者会議』が行われます。

この会議では「どんなサービスを使うか」「週何回利用するか」「どんな目標でケアするか」などを話し合います。初めての方は「こんなに人が集まるの?」と驚くことも多いでしょう。

会議の司会であるケアマネージャーは、ご利用者へのヒアリングや各事業所への依頼、そしてケアの目標を盛り込んだ『ケアプラン』の作成など、この日のために多くの準備を進めています。こうして会議を開催し、ケアを受ける・提供する双方と相談して内容を決定するわけです。

そして会議の後に各事業所の契約作業が行われます。

!ポイント! 契約は利用する事業所の数だけ必要になるので、この日は「何度も何度も住所氏名を署名するデー」になりがちです! ご利用者の疲労やご家族の都合で、契約を後日にすることもあります。

☆会議・契約時に準備しておくと良い物

  • ペン 会議時にケアプランや各事業所の書類に署名するため「サイン大会」になりがちです。本人の署名が困難な時はご家族・支援者による代筆も可能です。

  • 印鑑(ご利用者の分と家族の分)と朱肉 シャチハタ不可の印鑑を捺印する事業所は多いです。姓が違うご家族は、ご自身の印鑑も持参しましょう。

  • 通帳・銀行印 料金は口座引き落としが基本です。認知症などで管理が難しい場合、振込対応など事業者によって相談に乗れるケースもあります。

☆「無理」と言える選択肢を持ってください

身寄りがない親戚や、たとえ実子であっても、「今の自分には無理」という選択肢を取って大丈夫です。公的な支援や専門家に任せて、自分は「たまに来て顔を出す話し相手」という関係をキープすることも、お互いの心を軽くする良い方法です。  「来たよ!」と言える良好な関係を保つために、専門家に頼る勇気を持ってください。

☆介護保険証・負担割合証

事業者はこの2種類の証書の情報を必ず確認しなければなりません。

  • 介護保険証:サービスの種類や利用できる点数が書かれた証書。

  • 負担割合証:自己負担(1〜3割)が書かれた証書。有効期限は1年です。  紛失している場合は自治体で再発行の手続きをしましょう。認知症などで保管が困難な場合は、家族や支援者が預かるかケアマネージャーに相談してください。

こうして契約書大会が無事終われば、準備は一通り完了です。  すると次に気になるのは、日々おつきあいしていく「介護サービスの現場の人」のこと。

 次回は、事業所との付き合い方についてお話していきます。


【補足】各サービス事業の説明増補版

  • 訪問介護(ホームヘルパー) 自宅での身体ケアや家事代行、通院・買い物の外出支援など。

  • 通所介護(デイサービス) 施設に通い、食事・入浴・レクリエーションなどを受ける。送迎は自宅玄関までが基本のため、着替え等の準備が難しい場合は訪問介護との併用が必要です。

  • 訪問看護 看護師による医療的ケア(カテーテル管理、床ずれの手当、摘便など)。

  • 訪問リハビリ / 通所リハビリ 専門職(PT/OT/ST)によるリハビリ。自宅訪問型と施設通い型があります。

  • 福祉用具 介護ベッドや車いす等のレンタル、杖や手すりの販売、メンテナンス対応など。

この記事を書いた人

みやちゃん

保有資格:介護福祉士/介護支援専門員/同行援助従業者養成研修(応用過程)

訪問介護管理者(歴10年以上)/ 介護支援専門員・介護福祉士 訪問介護の現場責任者として、10年以上にわたり在宅介護の「はじまり」から「終わり」まで、あらゆる局面を実務として経験。制度の枠組みだけでは解決できない、ゴミ屋敷化、近隣トラブル、家族関係の断絶といった、在宅介護の過酷な現実に数多く立ち会ってきた。 介護福祉士、ケアマネジャー(介護支援専門員)の資格に加え、視覚障がい者の外出を専門的に支える「同行援護従業者(応用課程)」を修了。専門的な知見と、10年の現場実績に裏打ちされた「判断力」が持ち味。 「みやちゃん」の愛称で呼ばれるが、その本質は「どんなに困難な状況でも、決して見捨てずに出口を探し抜く」という、ご利用者様やご家族様への徹底した伴走姿勢にある。 「本人の言葉」と「目の前にある事実」のズレを見逃さず、ご家族様が一人で抱え込む限界を突破するための確かな道筋を提示し続けている。

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